修学旅行6 ガマ

沖縄本島は珊瑚礁からできています。たくさんの自然洞窟があります。沖縄戦ではアメリカ軍からの艦砲射撃から身を守るために、多くの一般市民がガマに逃げ込みました。2ヶ月から半年、このガマの中で生活した人がたくさん居ました。

ガマの中に入るにも、自然にできた洞窟は簡単に入ることができません。足元をよく見て、気をつけながらゆっくり降りました。

ガマは珊瑚礁からできていて、石灰質。岩には小さな空洞があり、水は濾過されながら滴り落ちます。当時はこの水を飲んで渇きを潤していたそうです。

80年前、ここにはたくさんの人たちが身を寄せ合っていました。ガマの外は鉄の雨。ガマから出ると命がないことはわかっていました。山城ガマは入り口が広く、爆風から身を守れなくなっていったそうです。別のガマに行った人も多くいたそうですが、行った先のガマで包囲にあい、反米英教育から投降できずに、ほとんどの人が死んでいったとのことでした。

語ってくれた語り部さんは、おばあちゃんが戦争体験者だったそうです。沖縄の慰霊の日に、戦争のことを戦争体験者に聞くという宿題があったそうです。ですが、戦争の体験について、真面目に話してくれたことはなかったそうです。「平和な時に生まれて本当によかった」。語り部さんの言葉には本当に色々な想いが込められているように感じました。

真っ暗な中から外に出て、さとうきび畑の間を歩いてバスに戻りました。同じ景色がまた違って見えたのではないでしょうか。